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【神奈川】生協パルシステム神奈川が障害者アート作品を年単位でリース展示
生活協同組合パルシステム神奈川(藤田順子理事長、横浜市)は3月26日、障害者による絵画などを年単位で借りて展示する新規事業「パル・アート」を開始しました。2026年度は本部を含む県内4拠点で、それぞれ地元の作業所などから作品を借りて展示します。本部に飾る作品はNPO法人ぷかぷか(高崎明理事長)から年間約4万円のリース代で5点を貸し出し、3カ月ごとに入れ替える予定。リース代の原資は、障害者雇用促進法の法定雇用率を上回って雇用する企業に支払われる「調整金」で、同社は雇用義務13人に対して21人を雇用し、年間100万〜150万円の調整金を得ています。作業所に通う障害者の工賃向上と活躍の場の拡大、地域活性化を目的とした取り組みです。
品川区内にも多くの障害者就労支援事業所があり、区は「品川区における障害者就労施設等からの物品等の調達方針」を定めて区役所や関連施設での物品調達を進めています。パルシステム神奈川の取り組みは、単なる物品調達を超えて「アートを通じた社会参加」という新しい形の支援モデルとして注目されます。品川区でも区内の就労B型事業所や生活介護事業所が制作する作品を、区役所のロビーや区立施設で展示・リースする形で収益化する仕組みが広がれば、利用者の工賃向上と地域への周知の両面で区民に恩恵をもたらす可能性があります。
障害者を「支援される存在」ではなく「社会に価値を届ける表現者」として位置づける今回の取り組みは、我々が掲げる障がい者の権利保障と尊厳ある生活の理念に深く通じます。障害のある方々が安定した収入を得られる仕組みづくりは喫緊の課題です。品川区でもB型事業所の平均工賃は依然として低水準にあり、制度的な後押しが不可欠です。区有施設での作品展示・リース事業の導入や、区内企業への働きかけを通じた同様の取り組みの実現を区議会で求めてまいります。